オーディオはけっこう敷居が低い

ステレオの仕組みを知らなくても音楽を楽しむことはできます。 しかし、ちょっとした工夫と労力で今よりも音質向上が図れる可能性もあったりします。 ステレオを正しく理解しておけば、たとえば980円のPCスピーカーでも思いのほか感動的な体験ができるかもしれません。

自分はヘッドホン派ですが、佐野元春は最近よく「アナログレコードをスピーカーで聴いてほしい」と言うので、少しまじめに考えてみることにしました。

目次

ステレオって何?

オーディオは音響機器のこと。 ステレオはステレオフォニックの略で、録音・再生方式のひとつです。 ステレオは2chで、再生時にスピーカー2コを必要とします。 ステレオ以外にどんな録音・再生方式があるのかというと、例えば5.1chサラウンドが一般に普及していますね。

アナログレコードでもCDでも盤面に「ステレオ」という文字がどこかに入っているはずです。 「ステレオ」と書いてあればどんな方法で聞こうともステレオはステレオじゃないの?と思われるかもしれませんが、それは違うのです。

「ステレオ」と印刷されているのは「ステレオ再生装置で聴くことを前提に作っています。」という意味で、そのステレオ再生装置というものは正しく配置した時に限ってステレオ効果が生まれ、レコードあるいはCD製作者の意図した音像が再現されます。

ヘッドホン派の人たちは意外に思う話かもしれませんが、ヘッドホンでは理論上ステレオ効果がまったく得られません。 カセット時代のポータブルなオーディオのことを「ヘッドホンステレオ」と言ったりしましたが、現代のiPhoneやWalkmanを含めてDAP(digital audio player)にイヤホンを挿して聴いている状態では実はステレオで聴いていることにはならないのです。 バイノーラル録音やクロスフィード回路といった前方定位(頭外定位)を期した技術もありますが、万人に必ず効果があるというものがありません。

そして、スピーカー一体型のCDラジカセみたいなものもステレオ効果はほとんど生まれません。 正しいステレオは自由に距離が取れる2コ1組のスピーカーでしか再現できません。

と言い切れるはずだったのですが、最近、画期的なヘッドホンサービスが始まりました。

この方法であればヘッドホンであってもスピーカーで聴くような前方定位、つまり本物のステレオ感が理論的には得られるはずです。 ただ、30万円 or 90万円と大変お高いサービスなので、これなら10万円でデスクトップオーディオを組んだほうが良いのではないかと…。

ステレオは臨場感

ステレオはあたかも演奏者が自分の目の前に居るかのような状態を作る装置です。 昨今、VRゴーグルを使用した3D映像体験が流行っていますが、ステレオもまさしく同じ原理のバーチャルリアリティの一種です。

ステレオは左右2コのスピーカーから別々の音を出すことで聞き手の前方にライブステージやコンサートホールの仮想イメージを作り、楽器やボーカルの位置を忠実に再現することを試みます。

細かいことを言うと、ステレオ感は「音質が良い/悪い」とは別のベクトルであって、音質が良くてもステレオ感が無いという場合もありますし、逆にステレオ感は十分だけど音質がいまいちという場合もあります。

もちろん、音質が良くてステレオ感もバッチリというのが理想ではありますが、絶対的な音質というものがオーディオ機器に対してどれだけの投資をしたかに大きく依存するのに対して、ステレオ感はセッティングで高めることができます。 まぁ、セッティングにこだわるあまり、地下室を何百万円も掛けてオーディオルームに改造したなんて話も儘あるわけですが、基本はスピーカーを置く「場所」と「高さ」と「向き」であって、とりあえずはあまりお金を掛けずにすぐに実行できます。

ニアフィールドリスニングで行こう!

当サイトの研究では「ニアフィールドリスニング」というものにテーマを絞ります。

オーディメーカーは以上のような人が多いことを十分に承知していて、そういう人たち向けに多くの製品を出しています。 六畳でも四畳半でも(極端に言えば直径90cmのちゃぶ台の上でも)ステレオを楽しむためのオーディオ環境は作れます。


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このページの最終更新日

2017.08.27 Sun

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