「佐野元春のザ・ソングライターズ」は2009年の7〜9月にNHK教育テレビで放送された教養音楽番組。 佐野元春が構成を担当し司会も務めた。 佐野がテレビ番組の司会をするのは初めてのこと。 番組はギャラクシー賞の2009年7月度月間賞を受賞した。
内容は立教大学文学部百周年記念事業実行委員会が主催した不定期開催の公開講座「ザ・ソングライターズ ─ 音と言葉の創作ノート」の模様を収録したもの。 1回の講座にゲスト1名を招き、それを前後編の2回に分けてオンエア。 開催場所は立教大学池袋キャンパス某所(さだまさしのFC会報によると11号館AB01教室)。 聴講は第1回の開催のみ一般も募集したが、第2回以降は同大学の学生と教職員のみが対象となった(一般の募集が打ち切られただけで他校の学生には各学校を通して案内があったかもしれない)。 佐野は立教大学文学部のOBで、この企画以前の2007年に同学部の後期授業で教鞭を執っている。
常に新しい音楽のあり方を追求し、開拓してきたシンガーソングライター・佐野元春。一つの音に複数の言葉をのせたり、単なる詩の朗読ではなく一定の音楽トラックをベースに語られるポエトリーディングなど、これまでの日本の音楽の世界にはなかった実験的な取り組みを先駆けて行ってきた。その佐野元春がインタビュアーとしてホスト役を務め、70年代から活躍するソングライターを招聘。「詩」という世界にスポットを当て、同じアーティストならではの視点でゲストに切り込んでいく。インタビューの内容は、高度なテクニック論や理論から、アーティストとしての考え方、音楽との向き合い方、さらに精神論に至るまで他では聞くことができない貴重な話をアカデミックに引き出し、人間的魅力に肉迫することを目指した新しい教育エンターテインメント番組を志す。
アメリカの名番組「アクターズ・スタジオ・インタビュー」の精神に学び、スタジオには、音楽・言葉表現を志す学生たちを招き、よりクリエイティブな空気感を醸成。ゲストのソングライターと学生との対話も番組の中に織り込んでいく。
─ 『2009 NHK 春の新番組』番組告知ページより抜粋 ─
2009年7月から同年9月までの3ヶ月間、全12回。
2010年1月20日から同年2月24日まで、NHK総合の「EYES」枠で毎週1時間、1アーティストづつ放送。 初回は国会録画中継のために10分遅れ。 最終回もトヨタの米公聴会のニュースが入ったために5分遅れ。
回 | 放送日 | 収録日 | ゲスト(年齢) | 公式サイト |
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1,2 | 2009.07.04 2009.07.11 | 2009.01.12 mon/hol | 小田和正(61) | Far East Cafe |
3,4 | 2009.07.18 2009.07.25 | 2009.05.17 sun | さだまさし(57) | さだまさしオフィシャルサイト♪ |
5,6 | 2009.08.08 2009.08.15 | 2009.04.19 sun | 松本隆(59) | 風待茶房 |
7,8 | 2009.08.22 2009.08.29 | 2009.08.10 mon | スガシカオ(43) | Suga Shikao Official Website |
9,10 | 2009.09.05 2009.09.12 | 2009.08.28 fri | 矢野顕子(54) | [Akiko Yano Official Website] 矢野顕子 オフィシャルサイト |
11,12 | 2009.09.19 2009.09.26 | 2009.09.07 mon | 降谷建志 a.k.a. Kj(30) | Dragon Ash Official Website |